〇〇しごとに憧れる
恥ずかしながら、ずぼらな性質だ。
この春からしばらくの間、断捨離のいいチャンスだなと思いつつも、自粛という名目でぐーたら過ごすことが多かった。ぐーたら万歳。
だからこそ、憧れるのが「丁寧な暮らし」。
部屋をすっきり整える、ガーデニングを楽しむ、手芸をする・・・などなど。
ずぼらな上に手先も不器用なので、ハンドクラフトなどは夢の夢。
マスク不足の折には、血迷って手作りマスクに挑戦しようと思ったのだが、その時買った布はいまだにそのまま。布を広げることもないうちに、普通にマスクを買えるようになった。
とは言え、やっぱりしつこく憧れる「丁寧な暮らし」。
その手の雑誌を時々買うのだが、読むだけでちょっといい気分になる。そしてそういう雑誌で使われる「〇〇しごと」という表現は、丁寧さを5割増しにしているようで、うっとりと憧れる。
家事→家しごと、手作業→手しごと、裁縫→針しごと、といった具合。なんて素敵な表現だろう。
なので(内心しぶしぶ)ボタン付けしなくちゃ・・・という時は、やる気を出すために「針しごとをしなくちゃ」と言い換えて、自分をだます。細やかなライフハック。
さて、そうして自分をだましつつ、ぐーたらしているのだが、食に関することだけは唯一例外的に「丁寧な暮らし」に近づける。
味噌を仕込んだり、らっきょうを漬けたり。美味しいものを食べたいという欲もあるけれど、ちまちまと無心に手を動かすのは悪くない。これぞ「手しごと」の醍醐味。単なる食いしん坊なのだけど。
今年は家にいる時間が長かったので、そうした「手しごと」も楽しんだ。
梅干し、梅シロップ、実山椒の塩漬け、生姜シロップ などなど。特に梅干しと梅シロップは、この暑さを乗り切るために大活躍中だ。
梅シロップをソーダで割って、ひと休み。
今年の「梅しごと」は上出来だなあと、一人でにんまり。
ちょっとだけ「丁寧な暮らし」の気分も味わう。
(黄色い梅で梅干しを、青梅で梅シロップを)
(スパイスを入れて仕込んだ梅シロップ)
(酸っぱくできた梅干し)