ゆるゆるとアウトドア

 

寄席で何度か三題噺を聞いたことがある。

お客さんから3つのお題(キーワード)をもらって、即興で噺を作って語るというもの。

見事にお題が繋がる時もあれば、ちょっと苦しいかもって時もあるが、落語家さんって凄いなーと思う。

 

さて。

厚めのレジャーシート

猫柄のホーローマグカップ

折り畳める小さなテーブル

 

もし、この3つのお題を出したら、どんな噺ができるのだろう?

実際は、これらは「この春に買ったもの」で、何のひねりもない。

このところ、海岸や川縁を友人と散策することが増えてきて、開けた景色の中でのんびりお茶しようとひとつひとつ揃えてきた。

 

折りたたみのテーブルは、ゴールデンウィーク、友人と出かける前日に、アウトドア用品専門店で買った。

アウトドア用品専門店。今まであまり縁のなかった場所なので、なかなか新鮮で面白い。そのうち小さなコンロも買って、外でコーヒーを淹れたいなあとも思うが、まずはテーブル。

 

幸い、最初に入ったお店でいいものが見つかった。

ついでにコンロや折りたたみチェアーなどの下見もして、これから何を揃えようかなと考える。テントも買って、デイキャンプも楽しそう。でも少ない荷物で、身軽に手軽に出かけるのもいいな。とりあえず明日はゆるーく行こう。

 

当日は暑いくらいの好天。大きめのリュックにテーブルなどを入れ、電車で待ち合わせ場所に。

川縁にテーブルを広げ、持ち寄ったコーヒーやお菓子をお供にのんびり。ささやかだけど、今、必要なものは全部ある。

 

f:id:shimanon_note:20220512095929j:image

 

夕方、テーブルを畳み、電車を乗り継ぎ海岸の駅へ。サクッと移動できるのも、身軽さ故。

改札から出られないその駅では、夕方の開けた景色を楽しむ人々。

f:id:shimanon_note:20220512100120j:image

日が傾き、空の色が移りゆく、この時間。

日の入後、日の出前の薄明の時間をマジックアワーと名付けた人は天才だけど、日の入前のこの時間だって魔法のように美しい。

何かいいネーミングはないものかと思いつつ、ゆるゆると海を後にする。