バトンをつなぐ
先日、SNSで友人から「バトンを受け取ってくれない?」と聞かれた。
聞かれたのは、「コロナ終息を祈るおむすびバトン」。
「コロナ終息とおむすび?」と意外な組み合わせに少々驚いたが、思うように人に会えない状況で、バトンをつなぐのって大事かもと思い直した。
誰しもそれぞれの大変さがある中で、つながりを感じることがエールになるかもしれないと。何より声をかけてくれた友人の気持ちを受け取り、次へつなげたい。
そして「おむすび」というのが、意味深いなとも。
この春まで半年ほど、海外の高校で日本文化を紹介する機会に恵まれた。
現地の先生から「おむすびを紹介してほしい。歴史や意味も教えてほしい」と言われ、泥縄式にいろいろ調べてみた。
改めて調べてみると、なかなか面白い。
おむすび。むすぶ。願いを込め、気持ちと気持ちをむすぶ。そしてつなぐ。
そして、おむすびには、おにぎりという言い方もある。
おにぎり。鬼(おに。悪いもの)を切る。厄除けを祈る。
そんな意味があるようだ。
コロナという鬼を切って、人をつなぐ。そんな願いを込めつつ。